脳汁生活。

脳汁生活

無重力アパシーなる日々。

スピッツの『チェリー』が童貞ソングなのか検証してみた。

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悠久の時を感じよう。

僕が生まれる前から流れている曲を聴き、ノスタルジーを感じるのは、なんだか面白くて。

なかでも、ゆるく切ないメロディを奏でるスピッツの曲は、今も色あせず、僕らの胸を打つのです。

 

耳に残るメロディーラインではありますが、ボーカルの草野正宗さんの詞は、独特で難解だと僕も感じます。

 

 

ウェブサイト無駄にかっこよくないか(笑)。

 

 

 

誰もが最初は童貞だった。

そんなスピッツの曲を聴き、懐かしさとともに、こみ上げてくる、恥ずかしさ、歯がゆさ。

 

蓋をしたいけど、どこか愛らしい黒歴史。自分だけが知る、あの時の自分。

 

捨てたら世界が変わると思っていたけれど、そこにあったのは、いつも通りの賢者の姿。

 

捨てることこそが、最上の美徳とされ、捨ててなきゃ蔑まされる。

 

出せないものも出せないこんな世の中じゃPOISON。

 

だから、こんな慰めが嬉しかった。

 

「最初はみんな童貞だったんだよ」

 

そこには、宇宙の起源を感じさせるかのような、『みな元々は一つの命』のような強力なメッセージを感じる。

 

テレビで可愛いあの子を後ろから抱きしめてるあのイケメンも、童貞だったんだと知ると、ちっぽけな自分が少し、大きく見えた気がした夏。

 

あの頃の自分に会いに行きませんか?

 

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今回は、スピッツの名曲、『チェリー』に乗せて、皆さんのイタイタイ記憶をえぐっていきたいと思います。

 

 

そう。冒頭で散々と童貞ネタをばらまいていたのはこのため。

 

何気なく聞いていたチェリーという曲だけど、冷静に考えると、「これって・・・DT?!」なんじゃないかと。

 

それを確かめるべく、チェリーの歌詞考察に挑戦したいと思います。

 

(※本稿のDTは童貞の意。)

 

 

そもそも、チェリー=童貞の語源って?

 

「チェリーボーイ」

 

「童貞か!」

 

 

某タカ〇〇〇トシという漫才コンビの一連の件は、すっかりお茶の間にも慣れ親しみ、日常でもよく耳にするフレーズとなりましたね。

 

こんなお笑いを見たり、時にはDT君本人をいじり倒し、ガハガハと愚息を震わせている人がおりますが、チェリーがどうして童貞なのかという語源を知っているんでしょうか?

 

その意味を知らずに、かつては童貞だった自分を棚に上げて、笑っていられるんでしょうか?

 

その意味を知った時、ショックで、あなたの愚息はしょぼくれて使いものにならなくなるんでしょうね。

 

まあ、実はチェリーボーイの由来は僕も知らなかったんですよ。でも、僕のムスコはしょぼくれはしねえ。

 

大絶倫氷輪丸だからね。

 

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チェリー(cherry)は、英語の俗語では、「処女」「処女膜」を意味する。
これは、処女を失った時に出る血を。サクランボの色に見立てたと考えられている。
「処女」の意味から派生し、アメリカの俗語では「童貞」や「初心者」、「(品物)が真新しいこと」の意味でも用いられる。
英語では「チェリー」が男女問わず用いられることや、元は「処女」の意味であったことから「チェリーボーイ」は和声英語と思われがちだが、アメリカで用いることはある。

語源由来辞典

 

 やばい。かっこいい・・・←え

 

アメリカでも使う表現なんですねえ。

 

処女を失った時の赤い血をチェリーと表現するとか、メタファー男子としてはゾクゾクしますねえ・・・←変態

 

ほら、だって夢精を詩にしてしまうくらいですから。

 


 いつか、チェリーボーイとか処女に飛び散る鮮血を詩にしてみたいなあなんて、思いながら、レッツ検証!

 

 

はじめてを覚えた童貞が沈む

 

 君を忘れない 曲がりくねった道を行く

 

この時点で、君は誰か分かりません。

曲がりくねった道は、ふらふらと迷いながら、悩みながら進んでいく、青春・若い頃の比喩でしょう。

 

 産まれたての太陽と 夢を渡る黄色い砂

 

はい、きました〜。序盤最大の難所。童貞に立ちバックを求めるくらいに難しいから、覚悟していて下さい。

 

まず、『産まれたての太陽』。
これは、僕ら凡人がよく使う、「君は僕にとって太陽みたいな存在だよ・・・」っていう比喩とほぼ同じ。

凡人というか、はじめて恋した人が陥りがちなポエムですよね。

それをさらっと表現してしまう、マッシュマサムネ氏はすごい。

 

 『夢を渡る黄色い砂』。これが難しい。加藤鷹さんでも攻略できないマグロみたいな。

 

そこで夢は、往々にして夜に見るものと仮定します。夜空を思い浮かべてみましょう。

そんな空を渡るものは、流れ星をイメージしてもらえれば分かる通り、でしょう。

黄色からもそれは分かります。なんか昔、星の砂なんて言葉もあった気がしますし。 

前述の太陽ともうまく対比が取れてると思います。

 

夢を渡る黄色い砂=星。

 

つまり、ここでは、昼でも夜でも主人公を照らしてくれている的な、ポジティブなメッセージだということが分かります!

 

はじめての彼女!のようなワクワク感がありますね!いよ!童貞!!!

 

 

二度と戻れない くすぐり合って転げた日

 

先ほどのウキウキ感からは一転して、ちょっと暗い感じに。

『くすぐり合って転げた日』は、もうまんま、イチャコラですよ。イチャコラ。ただ、くすぐり合って転げた日なんて、甘酸っぱくて、微笑みがこぼれちゃいそうな表現はやはり秀逸。

 

しかし、そんな日々には『二度と戻れない』わけですね。切ない・・・
だけどまだ、『君』と別れてしまったのか、関係性が悪化して、楽しかった日々が終わってしまったかは分からないのです。

 

 

 きっと想像した以上に

騒がしい未来がぼくを待ってる

 

これもまた抽象的ですねぇ。

文意はそのまま受け取っていいと思いますが、『騒がしい未来』が何だか気になるところですね。

 

『二度と戻れない くすぐり合って転げた日』から察するに、君との関係にネガティブな何かがあったけど、それでも、未来にはいいことが起きるだろうということでしょう。

 

そのいいことが、君との間に起こることなのか、そうでないのかは分かりません。

 

ただ、『待ってる』のがいい未来ではなく、『騒がしい』未来なんですよね。ここも、『くすぐり合って 転げた日』となんだかリンクしそうなので、君との明るい未来であって欲しいなという願望がありますw

 

悲しみに暮れる童貞に、『騒がしい未来』はやってくるのか・・・

 

 

童貞ポエムを聞いてくれ

 

「愛してる」の響きだけで
強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを
つぶれるほど抱きしめて

 

あまりにも有名なサビですが、冷静に聞くと、はじめて彼女ができた男子高校生の、ポエムそのものですw

 

ただ、『強くなれた気がしたよ』なんですよね。過去形。

二度と戻れない くすぐり合って転げた日』、『きっと想像した以上に 騒がしい未来がぼくを待ってる』ここら辺と通じるもの悲しさがありますね・・・

 

『つぶれるほど 抱きしめて』という表現からも、なんというか、若々しい恋の匂いがぷんぷんと漂ってきますよね・・・

少なくとも、中年同士の恋でないことは感じられるかなとw

 

 

夢を思う童貞

 

 こぼれそうな想い
汚れた手で書きあげた

 

ああああ

 

この辺も童貞らしいというか、甘酸っぱいというか・・・

練習終わりの野球部の子が汗まみれになりながら、クラスのマドンナに手紙を書いているような・・・

 

 

 あの手紙はすぐにでも
捨てて欲しいと言ったのに

 

その手紙について、クサマサ氏がすぐ、反応を書いてくれています。

恥ずかしいから?クラスのみんなに見られた?壮大な勘違いだったから?

 

妄想はどんどん広がりますね・・・

 

 

 少しだけ眠い
冷たい水でこじあけて

 

この流れからすると、ん?って感じですよね。

 

そのまま受け取れば、眠いから水でバシャバシャと顔を洗って、眠気を覚ましたと。

 

ん~よく分からない・・・

 

次を見ると分かるかもしれません。

 

今せかされるように
飛ばされるように通り過ぎてく 

 

ここも抽象的ですが、ヒントですね。

 

『少しだけ眠い 冷たい水でこじあけて』は夢から醒めるってことだと思います。夢とはつまり、君といた日々のことでしょう。

 

前半部分の『二度と戻れない くすぐりあって転げた日』、『きっと想像した以上に 騒がしい未来がぼくを待ってる』からも何となく分かるかなと。

 

日常は虚しく、そんな夢の日々が『せかされるように 飛ばされるように 通り過ぎてく』というわけ。

 

ここまで分からなかった君との関係がなんとなく、分かってきたような気がしました。

 

頑張れ・・・童貞・・・!

 

 

強くなれた、僕なら、違う未来もあったのだろうか

 

「愛してる」の響きだけで
強くなれる気がしたよ
いつかまたこの場所で
君と巡り会いたい 

 

『強くなれる気がしたよ』って今、思えば、強くなれてないってことなんですよね。

 

いつかまたこの場所で 君と巡り会いたい 』というのは、強くなれたなら、また会いたいってことなんじゃないかと思います。

 

えてして、はじめての恋ってこんなもんですよね・・・

 

次に出会う時、昔のような関係でなかったとしても、少し、変わった自分を見てほしいという気持ち。

 

あああああ!切ねええええええ・・・

 

 

童貞、乙女心が分からないの巻

 

どんなに歩いても
たどり着けない
心の雪で濡れた頬

 

「なんで泣いてるの?」

 

男はよくこんなセリフを吐き出します。女心が分からないのです。

 

おそらく、ここは2通りの解釈ができると思っていて、

 

①心の雪=何らかの悲しみが溶けて涙を流しているけど、その涙の理由が分からない。

心の雪=何らかの悲しみが溶けて涙を流しているけど、その理由に触れさせてもらえない、拒まれている。

 

切ねぇよ!DT!歯がゆいよ!DT!

 

 悪魔のふりして
切り裂いた歌を
春の風に舞う花びらに変えて
Uh--

 

ここは、最難関ですねぇ。メタファーが効きすぎて、かなり意味が取りづらいです。

 

ここからは完全に僕の妄想で考察します。

 

全詩を通じて、『チェリー』は童貞ソングなのです。

『悪魔』ってフレーズがいかにも厨二らしいじゃないですか。そのフレーズから、恐らく、君に何かひどいことをしてしまったと予想します。

 

でも、当時はそれがひどいとだとは分からなかったのです。

これが、『どんなに歩いてもたどり着けない 心の雪で濡れた頬』に繋がってきます。

こう解釈すると、この部分は①じゃないかなあと思うのです。

 

でも時が経ち、自分がひどいことをしてしまったと理解し、『春の風に舞う花びらに変えて』いったんです。

 

『春の風に舞う花びら』は桜でしょう。そして、桜は別れの象徴です。

きっと、ひどいことを後悔しながらも、応援というか、君の幸せを願ったんじゃないかなと思います。

 

わかる・・・わかるよDT・・・乙女は難しいよなあ。

 

 

改めて、君を思う日々を超えていく

 

 君を忘れない
曲がりくねった道を行く
きっと想像した以上に
騒がしい未来がぼくを待ってる

 

ここで、冒頭のフレーズが繰り返されます。

 

辛いことも楽しいこともあったとの日々を忘れないよ。まだまだ迷うことも、傷つけることも、傷つけられることもあるかもしれない。

でも、きっと、そんな日々を超えて、また自分が想像する以上に、賑やかな明るい未来もくるはずだ。

 

そんな決意を感じられます。

 

 

 童貞卒業します

 

「愛してる」の響きだけで
強くなれる気がしたよ
ささやかな喜びを
つぶれるほど抱きしめて

 

何度も繰り返されるこのフレーズ。

 

「愛する」こと以外に必要な、相手との思いやりを学んだのでしょう。

一瞬、一瞬の、ささいな日常の喜びや笑顔がどれだけ貴重なものだったのか、分かったんでしょう。

だから、これからは、そんな思いを力いっぱいに抱きしめていたいと。

 

 

ズルしてもまじめにも
生きてゆける気がしたよ
いつかまたこの場所で
君と巡り会いたい

 

最後の難所です。

 

自信がありませんが(笑)、君との向き合い方の比喩なのかなと思いました。

真剣に向き合ったこともあれば、ないがしろにしてしまったこともある。でも、それでも生きていくことはできる。

 

それよりも、もっと純粋に相手を思う気持ち、そんなに硬くならないで、フラットにいられるような心の余裕が必要だったんだなみたいな。

 

つまり、大人になろうぜ。って。本当の意味で、『チェリー』を卒業しなきゃなと。

 

そして、そんな大人な自分になった姿をまた、君に見せたいなという思いを添えて、歌詞は終わります。

 

チェリーは童貞ソングなのか?

いやあ、気付けば5000字を越えていました・・・

歌詞考察は気合が入りますからね・・・

 

チェリーは紛れもない、童貞ソングだと思います。

 

ただ、そこに下らなさというか、下ネタ要素は一切なく、誰しもが経験する恋のほろ苦さを教訓とし、新しい大人の自分に変わっていくための決意が込められた歌だなあと思いました。

 

メロディーの切なさと相まって、普遍的な青春の甘酸っぱさは、時代を超えてずっと心に残り続けるのです。

 

いつも『チェリー』をヘビロテしている方も、たまにしか聞かない方も、改めて、歌詞に、自分自身に思いを馳せながら、聞いてみてはいかがでしょうか!

 

 

 

ぴょいぴょーい!